カルソニック愛

SUPER GT

今年のGT富士はもう言葉が無い。

ゲートオープン前から入場を待つ多数の車。
待機駐車場からも溢れ出すほどで、ゲートオープンも4時半から4時に、30分早められた。

曇りなのにはっきりと姿を見せる富士山。
予選日早朝から押し寄せる人、人、人。
高まる期待感と高揚で、サーキットはなんだか異様な雰囲気。

始まったフリー走行。GTカーの爆音でボルテージはがんがん上昇。
走行がうまくいっているチーム、トラブルやセッティングで苦しむチーム。

カルソニックにもトラブルが出たようで、途中からガレージへ。

富士では馬鹿っ速なカルソニック・インパル。
あの青い新幹線が今年は期待できないのか?

そんな不安や心配をよそに、メカニックは予選開始までにきっちりクルマを仕上げてくれた。
安田のQ1にどきどきするもまったく危なげなし。
そしてJPが2014年の富士を思い起こさせる鮮やかさでPPを決める。

 
cal01

 

翌決勝日。

夜中から朝にかけて雨や風がひどくて、場内キャンプ泊組は大変だったけれど、
強風で雨雲は吹き飛ばされて、朝には嘘みたいな晴天に。富士山もくっきり。
絶好の決勝日和。500km日和に。

レーススタート。スタートの瞬間はグラスタで、その音と迫力に感極まって泣けてくるほど。
ただでも気分はあがるのに、スタートからカルソニックはぶっちぎり、
BRZ山内も熱いバトルを見せてくれて、もう熱狂。

しかし、やはり入ったセーフティーカー。
それにより、2位を走っていた#46エスロードがペナルティ覚悟のピットインで勝負権を失ったり、
エスロードのピットインによって3位から2位にあがった#38ゼントもガス欠によりリタイヤという波乱がおきる。

そしてレース再開。カルソニックがこれまでに築いたギャップはゼロ。後ろに迫るは#1モチュール。
その後すぐにカルソニックは、ニスモ虎の穴の凄腕メカニックたちの素早いピット作業により、逆転されてしまう。2位に陥落。
ああ、なんだか去年の終わりくらいから赤いGT-Rが憎くてたまらない。

しかしJPは諦めない。執拗にロニーを追う。

 
cal02

 

そして遂にロニーをオーバーテイク!1位に返り咲いた。

このときダンロップコーナー外側で観戦していたわたし。
待望だった、念願だった、渇望していたカルソニックの優勝を祝おうと、グランドスタンドに向かって歩き出した。

すると、最終コーナー付近まで来たところで、ピエールさんの

あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!

を聞く。

 
そこでカルソニックのバースト、リタイヤを知る。

膝から崩れ落ち、再びグラスタに向かうことはできなかった。
グラスタに行っても素直に勝者を祝えるとは思えなかった。

そのままP15に戻って帰路につくことにした。
表彰式も観ずに、コースウォークにも参加せずサーキットを後にするなんて初めてだった。

でもそうするほかなかった。気持ちがもう。

そして自分の中のカルソニック愛がこんなにも強かっただなんて。
知らなかったよ。

今年は観たいな。カルソニックの優勝。なんならチャンピオン。

 
なんだか、このタイミングで飛び込んできた日産によるカルソニック・カンセイの全保有株売却のニュース。
もし、モータースポーツへの参戦体制までカルソニックの望まない形になってしまったらと思うと、それこそ言葉がない。

 

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