とあるBRZの運命

BRZ クルマトーク

ネットで拾いました。切ない。でもハッピーエンド?

ちなみに、BRZ新車1ヶ月で全損事故は本当にあった話のようで。それをネタに誰かが脚色してこの話を書いたみたい。
「BRZ 事故」で検索すると、画像や、みんカラの記事がヒット。BRZの全損画像はマジ切ないっす・・・。

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2013年 群馬 富士重工工場内

BRZ「僕はこのたび、この生産ラインで生産されました」

BRZ「全国の販売店からオーダーが入り、僕たちは作られます」

BRZ「僕は綺麗なスバルのイメージカラー、WRブルーマイカに塗られました」

BRZ「でも残念なことに、ミッションはATが載せられました」

BRZ「オーナーの好みなので仕方ありませんが、ATが載せられた時点で他の兄弟たちに馬鹿にされます」

BRZ「その後オプション等が装着され、全国に旅立ちます」

BRZ「あ、公称200PSだけど、そんなにでてないよw」

BRZ「とうとう出荷の時が来ました」

BRZ「多数の兄弟や他の車種と一緒に積載車に載せられます」

BRZ「どんなオーナーに乗られるのか緊張です。」

BRZ「深夜のうちに店に運ばれます」

BRZ「店に着くと、さらにここでオプションやコーティングをしてもらい」

BRZ「登録をしてもらい、ナンバーを装着してもらいます」

BRZ「最終チェックをして、オーナーに渡されます」

BRZ「後は引き渡し日を待つのみです」

BRZ「引き渡し日は、1月の27日に決まりました」

BRZ「店長やメカニックが、一生懸命最終チェックをしています」

BRZ「これもすべて、オーナーの笑顔の為です」

BRZ「どんなオーナーかな」

BRZ「とうとう引き渡し日がやってきました」

BRZ「オーナーが来たみたいです」

BRZ「どうやら、20歳の男性のようです」

オーナー「フッフッフ、今日からこれが俺の愛車か!!」

BRZ「オーナーはちょいとキモめのおたっくっぽい感じです。」

BRZ「自らを、ブルースタイルと名乗っています」

BRZ「とりあえず、今から公道デビューです」

BRZ「運転はどの程度のレベルかな?」

オーナー「う~し、俺のBRZ!!行くぜ!!」ブォン!!ブォン!!

BRZ「目立ちたいのか、よく空ぶかしをします。」

BRZ「店長がひきつった笑顔で見送ってくれました」

オーナー「あ、もしもし、今引き取って来たとこ!!」

オーナー「どこいんの?乗せてやるよ!!」

BRZ「どうやら知り合いを乗せるみたいです」

BRZ「ひょっとして、彼女かな?」

BRZ「ちょっと楽しみです!!」

友人「お、お、これが、BRZ。」

オーナー「ちょっと峠攻めてみようぜ!!」

友人「おっ、おっ」

BRZ「残念ながら、野郎でした。」

BRZ「峠に向かうようです」

オーナー「ヒャッホウwww!!!」

友人「すげぇwww 今何キロでカーブ通過したの?」

オーナー「わかんねwwwとりあえず安定してるwww」

BRZ「慣らしも終わってないのに、飛ばし始めました」

BRZ「僕はVSCを働かせ下手くそな腕をカバーします」

BRZ「僕は短時間のうちにオーナーがどんな腕か大体分かりました」

BRZ「以前のってたマツダのアクセラを墓場に持ってった過去があるみたいです」

BRZ「僕はだんだん不安になってきました」

BRZ「しばらくして、僕はいろんなパーツを装着されました」

BRZ「が、あまりセンスがいいとは言えません」

BRZ「すれ違う兄弟たちはクスクスと笑っています」

BRZ「ATでただでさえ恥ずかしいのに、やめてほしいです」

BRZ「ちなみにこのオーナー、走り屋気どりですが、AT限定免許らしいです」

BRZ「僕はとんでもないところに来てしましました」

BRZ「しばらくして、オーナーズミーティングに連れて行かれました」

BRZ「ぶっちゃけ、笑われるので行きなく無かったです」

BRZ「AT+糞カスタム+オーナー最悪で僕は一番の笑いものでした」

BRZ「やっぱり、車はオーナー次第です」

BRZ「でも、これも車の運命。我慢しよう。」

BRZ「オーナーはかなり金を突っ込んでカスタムしましたが」

BRZ「走りを重視したのなら、まずタイヤを良いの履かせてください」

BRZ「今のタイヤはあまり好きじゃありません」

BRZ「こっそりVSCを効かせて頑張ってます」

BRZ「納車から1カ月ぐらい経ちました」

BRZ「オーナーは相変わらず下手くそです。」

BRZ「でも、色々なところに走りに行けたので気分転換出来ました」

BRZ「今日は雨なので、家でゆっくり寝れると思います」

オーナー「うっし、今晩も練習に行くか!」

ママ「雨降ってるけど大丈夫?」

オーナー「うん、だいぶ上手くなったから!! 雨の日に練習しなきゃ!」

BRZ「僕は、この時なにか嫌な予感がしました」

BRZ「いつもの峠に向かっているようです」

BRZ「オーディオからは、イニDの音楽が流れてます」

BRZ「まさか・・・・な」

オーナー「おーし、雨の日は練習にぴったりって言ってたな」

オーナー「おりゃぁぁぁl!!!」

BRZ「危ねぇぇぇぇぇ!!!!」キュルキュル

BRZ「てか、VSCスイッチ切りやがった・・・・」

BRZ「やばいぞ・・・・」

オーナー「それっ!!!」 キュルキュルキュル

BRZ「も、もうこれ以上だと事故る・・・・」

オーナー「よし、次の右コーナー限界まで攻めてみるか!!」

BRZ「ば、馬鹿野郎!!!」ギューン

BRZ「やばい・・・・この速度だと・・・・」

BRZ「仕方ない・・・・こっそりVSCさえ使えば・・・」

オーナー「それっ!!」キュウゥゥゥ!!!

オーナー「やべっ!! 滑った!!」

BRZ「この程度なら・・・なんとかリカバリーできそう・・・」

オーナー「こ、怖い・・・」ギュウゥゥゥ!!!

BRZ「コーナーリング中にフルブレーキすんなぁぁぁぁ」キュルキュル

オーナー「駄目だぁぁぁぁ」

BRZ「ぶ、ぶつかる・・・・」

BRZ「よし、エアバックを・・・・」ボンッ

ガッシャーン!!!

シュゥゥゥゥゥ・・・・・

BRZ「その後、僕はレッカー車で引き上げられ、ディーラーまで運ばれました」

BRZ「オーナーにはけがはありませんでしたが僕の体はボロボロです」

BRZ「せっかくの綺麗なボディが・・・・」

BRZ「その後、オーナーが来ましたが」

BRZ「僕の写真だけ撮って帰って行きました」

BRZ「なんでも、みんカラというブログに載せるらしいです」

BRZ「どこまでもおめでたいオーナーです」

BRZ「ここには、僕の他に事故でやってきたサンバーさんと、インプレッサさんがいます。」

BRZ「サンバーさんは軽傷ですが、走行が多いみたいです」

BRZ「インプレッサさんは、バトル中に事故を起こしたみたいです」

インプ「若いのに、いきなり事故か・・・・」

サンバー「まだ塗装がピチピチしとるのぉ」

インプ「ま、俺なんてどうせ修理しても金かかるから部品取りだろうけど。」

サンバー「そんなことはないよ。きっと治しに来るさ」

インプ「だといんだけど」

BRZ「僕も治してもらえるでしょうか?」

インプ「流石に新車だから大丈夫っしょ?」

サンバー「ああ、新車のうちは車両保険も入ってると思うしなぁ。俺みたいに走行多いと駄目だろうけどよ」

インプ「俺なんか・・・・」

サンバー「ま、そう自暴自棄になりなさんな」

BRZ「僕がここに来て1週間。修理の話は進んでいません。」

BRZ「すると、見慣れぬトラックがやってきました」

解体屋「このインプレッサでいんですね?」

営業「ええ、オーナーはもう修理しないみたいなんで」

解体屋「分かりました。では持って帰りますね」

BRZ「インプレッサさん・・・・・」

BRZ「解体屋さんは、インプレッサさんをトラックに載せました」

インプ「嫌だ・・・・・嫌だぁぁぁぁぁぁぁ」

ウィーーーン

サンバー「若い命がまた散って行った」

BRZ「こうしてインプレッサさんは解体屋に運ばれて行きました」

BRZ「解体屋に行くと、使える箇所は外され、後はスクラップにされます」

BRZ「僕は大丈夫だよね?」

BRZ「すると、今度はサンバーさんのオーナーがやってきました」

爺さん「どうだい?この程度なら治るだろ?」

店長「ええ、フレームも問題ないんで、部品交換と塗装で行けると思いますよ」

爺さん「そうかい。過失も相手が悪いみたいだから保険がおりると思うし、修理の方向で頼むよ」

店長「分かりました」

爺さん「買い換えたほうがいいかもしれないけど、愛着があると手放せなくてねぇ」

店長「分かりますよ、その気持ち」

BRZ「サンバーさんよかったですね。」

サンバー「ああ、まさか修理してもらえるとは思ってなかったからな」

BRZ「それに比べて、僕は進展が・・・・」

サンバー「大丈夫だよ、もうすぐ保険金が降りて修理してもらえるさ」

BRZ「だといんですけどね」

BRZ「しばらくして、オーナーとママがやってきました」

BRZ「なにやら店長と話してます」

ママ「車両保険が出ないってどういうことなの?」

店長「はい、当店で保険に加入してもらいましたが、対人対物しか加入してもらっていません」

店長「私どもは、最初の1年だけでも車両保険をお勧めしたハズですが・・・」

オーナー「だって・・・だって・・・・」

ママ「もういいじゃない。あんな車廃車にしてもらいなさい。」

オーナー「でも・・・・・」

ママ「大丈夫。ローンならおじいちゃんが一括で精算してくれるって」

オーナー「本当?」

ママ「だから、こんなスバルなんかと縁を切って、他の車買いましょう」

オーナー「そうだね。ATでも乗れるランエボが欲しいよ!」

ママ「じゃぁ今から三菱に行きましょう」

店長「では、あの車両は?」

ママ「廃車にしといて。必要な書類は後で送るから。」

店長「・・・・・わかりました・・・」

BRZ「どうやら僕はオーナーに捨てられたみたいです。」

BRZ「サンバーさんは無事修理を終え、オーナーの元に帰って行きました」

BRZ「僕はまだ新しすぎるので、部品取りにも適していないみたいです」

BRZ「お先真っ暗です・・・」

深夜

スタッフ「じゃ、店長お先です!」

店長「ああ、お疲れさん」

スタッフ「今からそれ持って行くんですか?」

店長「ああ、そうするよ。書類も揃ったしね」

BRZ「僕はキャリアカーに載せられました」

BRZ「たぶん・・・・今からスクラップ工場に持っていかれると思います」

BRZ「思えば短い命でした・・・・・」

BRZ「でも、これも運命。」

BRZ「何十年と愛される車もあれば、1カ月で終わる車もあるのです」

BRZ「僕はその一部にすぎません。」

BRZ「3時間ぐらい経ったでしょうか」

BRZ「どこかに着いたみたいです」

BRZ「ここが・・・解体屋なのかな?」

BRZ「最期の時が来ました」

店長「どうも。お久しぶりです」

高木「ずいぶんと派手にやった車だな。」

北見「クックック、急に連絡してきた思えばまた面白い車を持ってきたな」

アキオ「治せませんか?」

高木「ドアミラー1つ残ってたら元に戻す・・・それが俺のポリシーだ」

北見「エンジンも・・・・意外と大きそうなのが入りそうだな」

BRZ「なにやら店長が話しています」

BRZ「この工場は、沢山の高級外車が居ます」

BRZ「どうやら修理工場のようです」

BRZ「どういうこと?」

高木「一か月後・・・取りに来な。完璧にお前の希望通りに仕上げてやる」

北見「エンジンは俺に任せな・・・・とびっきりのモンスターに仕上げてやる」

高木「しかし・・・悪魔のZのオーナーが今じゃスバルの店長とはなぁ」

BRZ「こうして僕はこの怪しげな工場で修理をすることになりました」

BRZ「高木さんは、すぐに骨格を修正してくれて、さらに補強しました。」

BRZ「そして、外装はカーボンが奢られました」

BRZ「重量は800kgぐらいらしいです」

BRZ「新しく、深みのあるミッドナイトブルーに塗り替えられました」

BRZ「エンジンは、新たにスバル水平6の3リッターエンジンが載せられました」

BRZ「北見さんはさらに排気量を3.2リッターとし、ツインターボ化させました」

BRZ「嘘、偽りなしの600PSエンジンの完成です」

BRZ「しばらくして、サスやブレーキ、エアロまで」

BRZ「店長・・・アキオにほれ込んだチューナー達がカスタムしてくれました」

2ヶ月後 某所

元オーナー「どうよ、ランエボのコーナーリングは!!」

友人「すげぇ・・・・」

元オーナー「お、前方に車発見。」

友人「追撃を許可するwww」

元オーナー「了解www」

元オーナ「BRZか・・・・」

元オーナ「この出来そこないFR車が!!!」

元オーナ「おらぁ!! ぶち抜いてやるぜ!!!」

友人「お、加速しだしたね!!」

元オーナー「次のコーナーでぶち抜いてやるぜ!!!」

友人「ヒャッハァァァl!!!!」

BRZ「・・・・・・・・」ブゥゥゥゥン

友人「なんか、速くね?」

元オーナー「くそ、ランエボが負けるわけが・・・・」

元オーナ「コーナーリング・・・・パワーがすげぇ・・」

友人「もう見えねぇ・・・・・」

元オーナ「そんな・・・・俺のランエボが・・・・」

元オーナー「負けるわけが・・・ないんだぁぁぁぁっぁ!!!!」

友人「やべぇ!!! 次のコーナーきついぞ!!!」

元オーナー「曲がれぇぇぇl」

キュルルゥゥゥゥ

ガッシャーーン

ランエボ「あ、エアバック忘れてたwww」

BRZ「こうして、僕は改造されました」

BRZ「夜な夜な、ポルシェやGT-Rと戦うようになりました」

BRZ「アキオさんは、とても運転が上手くメンテナンスもきちんとしてくれます」

BRZ「一時は死んだ僕ですが」

BRZ「こうして新たな人生をスタートさせました」

BRZ「今では兄弟の中でも一番の性能です」

BRZ「これもまた人生」

BRZ「僕は、悪魔のZ2号と巷で噂になりましたが」

BRZ「最近は、誇らしげに思うようになります」

BRZ「良い人に巡り合えました」

BRZ「しかし、誰もが良い人に巡り合えるとは限りません」

BRZ「やはり、車は乗り手次第なのです」

BRZ「さ、今日も340kmの世界まで頑張るぞ!!!」

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