もらい事故でも賠償責任?(1)

クルマトーク

先日、福井地裁で驚きの判決が出て話題となった「もらい事故でも賠償責任?」のニュースをまとめてみた。

もらい事故でも賠償責任?(1) 事故の概要・事故当事者の関係性と事故に至った経緯 ← 今この記事
もらい事故でも賠償責任?(2) 誰が誰を訴えたのか?
もらい事故でも賠償責任?(3) 任意保険の対応はどうだったのか?
もらい事故でも賠償責任?(4) 自賠責保険の対応はどうなのか?
もらい事故でも賠償責任?(5) 各原告の主張と請求
もらい事故でも賠償責任?(6) Fさんに過失はあったのか?
もらい事故でも賠償責任?(7) くだされた判決
もらい事故でも賠償責任?(8) 各被告への損害賠償支払い命令
もらい事故でも賠償責任?(9) 一番かわいそうなのはAさん

 

事故の概要

まず事故の概要はこう。

平成24年4月30日午前7時14分ごろ、福井県あわら市瓜生の国道8号線において、
国道8号を南に向かう南進車線を走っていたG車が、居眠り運転によりセンターラインを越え、
北進車線を走って来ていたF車と正面衝突した。

この事故でG車の助手席に乗っていた、G車の所有者でもあるGが死亡。
G車を運転していたのは亡Gの知人の大学生(A)で、左腸骨骨折の重傷。
G車の後部座席には同じく亡Gの知人の大学生(K)が乗っており、こちらも鎖骨骨折の重傷。

事故をもらった形となったF車を運転していた会社役員(F)も、腰椎圧迫骨折および肋骨骨折の重傷。
なお、F車E社の社用車であり、FさんE社の代表取締役でもある。

 
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           <写真は事故時のものとされネットにあがっていたもの>

 

事故当事者の関係性と事故に至った経緯

G車に乗っていたのは、事故当時G車を運転していた大学生のAさん(19)と、
G車の所有者でありこの事故で亡くなった洋服店経営のGさん(34)、
後部座席に同乗していた大学生Kさんの3人。

F車に乗っていたのは、事故当時F車を運転していた会社役員のFさん(44)1人。

 
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G車に乗っていた3人は、新潟県長岡市で開催されたコンサートに行った帰りだった。
コンサートには、Gさんが、AさんKさんを誘って行った。

事故前日の平成24年4月29日午前10時頃に、Gさんは福井県坂出市の自宅を出て、
AさんKさんを迎えに行って車に乗せたのち、新潟県長岡市に向かった。
途中、新潟県内でGさんに代わって、AさんG車を30分ほど運転した。

29日午後6時ごろ長岡市に到着。
夕食を取った後、午後9時頃から翌30日午前1時頃までの間コンサートに参加した。

コンサート終了後、3人は仮眠をとることなく、Gさんの運転でそのまま帰りに向かった。
30日午前4時ごろ富山県内の飲食店で食事をとり、その後もGさんが運転していた。

富山県小矢部市付近で、Gさんが「そろそろ限界だ」と言ったため、Aさんが運転を代わった。
運転を代わって10分程度してから、Gさんは助手席でシートを少し倒した状態で眠った。
この際、後部座席でKさんも眠っていた。

 
一方Fさんは、事故現場近くのゴルフ場で開催されるゴルフコンペに参加するため、
自分の経営する会社(E社)の社有車であるF車を運転し、ゴルフ場に向かっていた。

 
そして、G車を運転していたAさんが睡魔に襲われ、居眠り運転状態となったG車は、
センターラインを越え、反対車線から走ってきていたF車と正面衝突するに至ってしまったのだ。

 

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