今月22日にスタートするル・マン24の観戦に備えて、スカパー!のJ Sportsに申込みをした。J SportsではWRCやスーパーGT、スーパーフォーミュラなどなど、モータースポーツの放送が盛りだくさんなので、できれば年間通して視聴したいのだが、なんといっても月2,400円の視聴料は痛すぎる。F1を観るために契約しているCSフジと合わせると、毎月4千円にもなってしまうので、J Sportsの視聴は毎年ほぼル・マン24開催の月のみの契約にしている。
ちなみに、スカパー!では、チャンネルの追加契約の場合、申込み月は無料で、翌月から料金が発生する。そのため、1ヶ月分の料金で2ヶ月視聴を楽しむことができるのだ。逆に申込み月に解約することはできないので、必ず2ヶ月は視聴ができるというわけだ。
そんなわけで、せっかく申込みしたのだからと、先週末からJ Sportsのモータースポーツ系の放送を観まくっている。その中でもWEC(FIA世界耐久選手権)は、ル・マン24観戦に向けて、良い予習にもなるので、昨日、一昨日と再放送された第1戦シルバーストーン6時間レースと、第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースを立て続けに観た。とはいえ長丁場の6時間というレースなので、とても最初から最後まで観るということはできなかったのだが、WECのレギュレーションや、順位などが表示される文字情報の見方、参戦しているチームやドライバーの情報などなど、ル・マン24観戦にむけての予習はばっちりできた。
さて、その第1戦シルバーストーン6時間レースでは、CSフジのF1解説でお馴染みのJ小倉茂徳さんが解説をされていた。昨年からCSフジF1解説では、小倉さんの登場回数が減っていて寂しかったのだが、こんなところで活躍されていたとは。
小倉さんはチームやドライバーの悪口というのをほとんど言わない。スポンサーへの配慮やテレビ放送だということすら気にしていないじゃなかろうか?と思うくらい、ズバッとチームやドライバーの悪い部分を鋭く指摘する川井ちゃんに対して、小倉さんはむしろ、人の良いところばかりを紹介するような方なので、聞いていてとっても気持ちがいい解説なのだ。
川井ちゃんが嫌いというわけではない。いくらCSとは言え、「トヨタ遅いし!」とか平気で言っちゃう川井ちゃんのコメントも面白くて好きだ。ただ、川井ちゃんのコメントは専門用語や、内輪で使っているような言葉がサラリサラリと出てきて、ちょくちょく「それってどういう意味?」と思うことがあるのだが、そこを小倉さんはすかさずフォローしてくれるので、毎回助かる。
最近は本当にCSフジのF1解説に小倉さんの登場が少ないので、フジのアナウンサーだけではまったく川井ちゃんのフォローが出来ず、それってどーゆーイミなのよー!?とテレビに向かって叫ぶこともしばしだ。
視聴者にわかりやすいようにフォローしてくれるのもそうだし、人のよいところを紹介する姿勢なども、小倉さんって本当に気遣いの人だなぁと思う。
今回J Sportsで観戦したWECでも、例えばF1にも乗ったビタントニオ・リウッツィは、性格的に優し過ぎるところがあって、スプリントレースでは力が発揮できない面もあったが、マシンやタイやをいたわるドライビングが耐久にははまっていて、活躍が期待できるといった紹介をしていた。小倉さんは話を聞いているととても人脈が広く、その一人一人とすごく好意的に接しているんじゃないかな、そして、相手からも好かれているんじゃないかなと思う。
その他にもF1に乗っていたドライバーが多数WECに参戦しているが、F1時代には戦績が伸びずに常に険しい表情だったドライバーが、WECではにこやかに、のびのびと乗っているのが印象的で、みんな良かったねぇ、と言った話もされていた。そういう話しを聞けば、わたしも、うんうん良かった良かったと思うし、なんだか微笑ましくてほっこりなってくるもので。そんな癒しの解説や、深い知識をわかりやすく、面白く話してくれるのも大好きなのだ。
今年はまたCSフジのF1解説にも、毎回のように登場してくれると嬉しいのだけどな。