2021年 SUPER GT 最終戦FSW観戦行きました。スバルBRZがチャンピオン獲得しました。ありがとうございました。
と、この一文だけで記事を終えてしまいたくなるほど、精魂尽き果てました・・・。
ポイントリーダーで迎える最終戦の現地観戦なんて、もう二度と嫌だーーーーーーーっっっ!!!!
決勝レース中、本当に辛かった。ツイッターでつぶやいた「吐きそう。泣きそう。泣きそう。吐きそう。」は割とマジだった。
そして、チャンピオン確定しても喜びよりも安堵と疲労と、涙と疲労とで虚ろな感じ。
その後もしばらく燃え尽き症候群のようになって、 SUPER GT関連の情報を遮断していたよ。テレ東の SUPER GT +ですら観ると決勝中のストレスが蘇ってきそうで、録画はしたけど観るまでに数ヶ月かかったな。
2022年 SUPER GT 開幕して岡山をテレビ観戦して、富士を現地観戦して、ようやく心のリハビリが完了して、2021年最終戦の記事を書こうと思うようになった。
あ、ちなみにこの記事を書いたのは2022年7月末日(笑)。でも、後でGT関連の記事を遡ろうとした時、レースが開催された年月が投稿日になっていた方が探しやすいので、投稿日時は2021年11月29日とします。
P14指定駐車券とったよ
富士で開催されるレース観戦で、今回初めて指定駐車券を取った。というのも、いつも場内キャンプ観戦の時に止めている一般駐車場P15が無くなってしまったから。詳しくはこちら → 【注意】FSW場内キャンプ駐車場問題
2021年 SUPER GT 最終戦では、工事資材や車両が置いてあるP15の一部と、同じく絶賛工事中という雰囲気のP14の一部が、数十台ずつ指定駐車場として販売された。
どちらも台数が少ないので、確保できて良かったぁ〜。
キャンプ設営
P15に止めた場合、車からキャンプの荷物一式を最終コーナー外側芝生エリアまで坂と階段登って運ぶのが辛いお年頃になってきたので、最近はP15の端っこでキャンプ張ることが多かった。
ルーキーレーシング社屋が建ってしまったので、この隙間キャンプももうできないね。
今回はP14からだったので、アップダウンも移動距離も短く運べてよかった。ひさびさの最終コーナー外側芝生エリアでのキャンプとなった。
しかしこの位置、前は富士山が見えたのに、ホテル建っちゃったから、今はもう富士山見えない・・・。
もう少し下の方からなら富士山拝めるんだけどね。FSWの西ゲート付近、ホテルやルーキーレーシング社屋の建設で、がらっと雰囲気が変わってしまった。新しいモノが出来るワクワクもあるけど、馴染んだ観戦スタイルの変更を余儀なくされる理不尽さや寂しさが大きい。
公式練習
SUPER GT 公式練習は13コーナー外側で。やはり晩秋のこの時間、この場所は写真撮影には向かないわねぇ。
この斜陽、撮り方によってはかっこよくなったりするのだろうか。
そんな悩みはさておいて、チャンピオンを賭けた最終戦、スバルBRZは幸先良くトップタイム。
安心と期待と不安と、ただのいちファンにもチャンピオンのプレッシャーが重くのしかかる(苦笑)。
前戦もてぎラウンドを迎える時、ポイントランキング1位のスバルBRZと、2位のリアライズGR-Rとの差は12ポイントあった。
本当はそこでさっさとチャンピオンを決めてもらって、最終戦はもっと気楽に、お祝いムードで現地観戦したかったのだが、ドラマチックSUPER GTでは、そうそう問屋が卸してくれませぬ。
もてぎ戦では結果として、6ポイント差まで詰め寄られることとなった。SUPER GTで6ポイントリードなんて、あって無いようなもの。観てるこっちも緊張する。
頼んだよっ!タクティ、山ちゃん!スバルチーム!!!
予選
秋の空高く舞う室屋さんのフライトパフォーマンスで心を落ち着かせ(?)、迎えた予選は、なんとっ!PP!!ポールポジション!!!
いや、もう、ここで泣きそうなんだけど。ってか更にプレッシャーがー。うまくいき過ぎてて逆にこわいっ!!ヾ(。>﹏<。)ノ゙
パルクフェルメに帰ってきた山ちゃんと、エンジニアさんとのエアグータッチ。これは胸熱。かっこよすぎっ!!また泣きそうになるからっっっ!!!
ヘキサタープ大往生
なんだか地に足がつかないというか、気持ちがソワソワふわふわしたままの状態でベースキャンプに戻ると、そこで事件がっ!がっ!がっ!がっ!!
なんと、ヘキサタープが真ん中から真っ二つに破れて大往生してました・・・。
詳しくは → 真っ二つに破れたコールマンXPヘキサタープ
5月のS耐24hではカラスにBBQの肉盗られるし、今年のFSW場内キャンプは、何か事件が起こるなぁ(;´・ω・)
でもこのタープ大往生が、明日のスバルの厄落としとなってくれたらいいなぁ。
11月末。晩秋の富士の麓、宵の気温。そして強風。そんなサバイバルな、しかしせめてもの救いで雨は降らなかったので、寒空星空BBQ決行! まあ、さすがに早めに切り上げたが。
決戦の日
おはふじーーーーーーっ!!!
さあ、スバルBRZは2番手に6ポイント差をあけてのポイントリーダーで迎えるレース。このままいけば念願のチャンピオン。
とか思うとまたまた重いプレッシャーがかかる、ただのいちファンでも。
ってことで本日も室屋さんのフライトを見て心を落ち着かせましょー。はー、秋の空が高くて青くてきれいねー。スバルの青だねー。BRZの青だねー。でもリアライズも青ねー。いやいやいや、スバルの青ですっ!!!
さあ、いよいよ全車コースイン。グリッドに向かいます。スバルBRZはPP獲得。先頭からのスタートだから、スタート直後の混乱やアクシデントには巻き込まれにくい。それがまずは大事。
そして、何度見ても良いもので、今日はひと際心にしみる。ポールシッターの花道入場。ピエール北川さんの実況がまた、やば、泣きそう。
最終コーナーで見届ける
スタートはグランドスタンドで、その後お気に入りの最終コーナーに移動して観戦するのがいつもの流れだが、今回も300kmレース、なるべくレース中の移動は避けたいなと、スタート進行の途中で移動。
最初から最後まで最終コーナーで見届けるぞ。
レーススタートはスープラ2台に追い立てられながらも、混乱やトラブルに巻き込まれることなく、タクティがしっかりホールショット。
2周目からはそのスープラ2台がやりあってくれてるおかげで、BRZはリードを大きく築いていけそう、という展開。
と、次の瞬間、最終コーナー立ち上がり、自分が観てるところのすぐ裏でGT500が多重クラッシュ!これはSCかっ!?せっかくリードしてるのに!と思ったら、なんかみんな自力で走ってった(笑)。
しかし痛々しい独眼竜となったカルソニック。
とは言えコース上には細かなデブリがたくさん。なんか踏んでタイヤバーストとかしませんよーーーにぃーーーーーっ!!!(祈)
このあともまたSC入ったりFCY入ったり、デブリも増え、バーストする車も出て、もうずっとハラハラしながらダンロップタイヤをめっちゃ応援してた。
レース序盤、やはりSCは入った。BRZの築いていたリードはゼロとなる。ただその時はまだ、20秒、40秒築いていたリードがSCでゼロになるなんて、今までだって何回もあった。そして再び2位以下を引き離して優勝してるBRZだって観た。SCの入るタイミングが悪くてラップダウンになってしまった、なんていう最悪の不運じゃないから全然だいじょーぶ!!なんて強い心で応援できていたのだけど・・・。
レースが進むにつれて、更にプレッシャーが強くなると、気持ちもどんどん弱くなる。
ダンロップコーナーでまた接触アクシデント。大きなデブリが落ちてる。心配。胃が痛い(泣)。
3分の1ほどラップを刻んだところで、60号車スープラにストレートエンドでかわされトップ陥落。でもいいの。大丈夫なの。無事に最後まで走ってリアライズの前でゴールさえすればチャンピオンなの。
66周レースの30LAP目、GT300で言うとちょうど半分ほどでBRZピットイン。ストップタイムは45秒。燃費の問題あるから時間かかるのはしゃーない。山ちゃん頼んだよー!
しかし、まだピットインしていないGT300もいるから、見た目の順位がいったん15番手まで下がる。実質順位は大丈夫なはずなんだけど、トリッキーな作戦とってくるチームもあるかもだし、すべての300がピットを終えるまでは落ち着かない。胃が痛い(泣)。
そして山ちゃんがランボルギーニとバトル。ひぃぃぃ~!ひぃぃぃ~!!いつもならイケイケ山ちゃん!!GO!GO!だけれど、今日ばかりはっ!今日ばかりはやめてぇぇぇ~。胃が痛いぃぃぃ~(泣)。
最後までひっぱっていたホピ輔がピットイン。これで見た目の順位がそのまま実質の順位となる。BRZは7番手。このままの順位でゴールした場合、獲得できるポイントはそう高くはないが、チャンピオンシップを争っているリアライズとARTAがBRZよりも後ろとなるので、スバルのチャンピオンが決まる。お願い。このまま。このまま。なんとか。
49LAP目、ホームストレートに大きな落とし物でFCYが入る。すぐに除去されレース再開。と思ったらいつの間にやらARTAがBRZの真後ろにっ!!山ちゃんと佐藤蓮のバトルが勃発。そしてそのまたすぐ後ろにリアライズが。しかもJP。
一発触発。なんかあればすべてがひっくり返るようなヒリつく展開。胃が痛いー。泣きそー。吐きそー。
そして51LAP目、GT500のチャンピオンシップ争いに関わる大きなアクシデントが。第1コーナーでBRZに対して無理なオーバーテイクをしかけたARTAが止まり切れず、なんとGT500のチャンピオンをほぼ手中に収めていたスタンレーを撃墜。
スタンレーはダメージが大きくピットイン。これでチャンピオンの目は無くなった。GT300ARTAもピットイン。こちらもチャンピオンシップ争いからは脱落。
BRZを応援している身としては、ARTA脱落は助かったと思ってしまったのも事実だが、スタンレーがもらい事故のような形でチャンピオンを失うというのは、なんとも後味の悪い展開だ。
このアクシデントに関して、佐藤蓮はSNSなどで相当たたかれていたし、翌年のSUPER GTのシートを失ってしまうのだが、まだホンダ同士、NSX同士でよかったんじゃ・・・?という感想が正直なところ。
これがトヨタ系の500や300のクルマがスタンレー撃墜してたら、もっと燃え上がってしまったと思うので。
10Laps To Go
さあ、残りはあと10周。BRZは無事に走り切ってくれさえすればチャンピオンというところまできた。
なのに山ちゃんったら、リアライズと争いながら先を行くミクさんをオーバーテイク。ふぃぃぃ~、やめてぇぇぇ~、胃が痛いぃぃぃ~。
ポイント考えれば、この位置ならミクさんの前に行くこともなければ、なんならリアライズも前にやっちゃっていいんだからっ!!
これは後のインタビューで、チームは山ちゃんにプッシュプッシュと無線を入れ、それを聞いた山ちゃんは、あれ?この位置ではチャンピオン厳しいのかな?と思ってフルプッシュしてたとのこと。
この時タクティは情報をシャットダウンして部屋に籠っていたのだが、もし自分が無線を聞いていたら、もっとおさえても大丈夫というアドバイスに変わっていたと思うと。
ただ、山ちゃんのフルプッシュを目の前で観ていて、その瞬間その瞬間はもう心臓もたないっ!と言うくらいハラハラしてたけど、結果、チャンピオン獲れたので、変に守りに入った走りをせずに、最後まで山ちゃんらしくプッシュプッシュがよかったのかなとも思う。ホント吐きそうだったけど(笑)。
500kmレースでも500mileレースでもない普通の300kmレースだったのだが、観ているほうの体力、精神力はごっそり削られた。
この後BRZは無事に3位フィニッシュ。チャンピオン獲得。表彰台にものるレースとなったのだが、見届けた時は爆発的な喜びなどは出ず。安堵と疲労と、涙と疲労と、そして燃え尽きた。
グランドフィナーレ
表彰式や勝者のインタビューが一通り終わったあと、今年も富士の最終戦は、選手たちがルーフトップバスに乗ってパレードをするグランドフィナーレへ。
ながかった。つらい時期もながかった。ようやくつかんだチャンピオン。おめでとうタクティ、山ちゃん、スバルチーム。ありがとうダンロップ。
2022シーズンからは最終戦がもてぎに戻るので、このルーフトップバスパレードも見納め。なかなかよいイベントだった。
チャンピオン獲得を現地で観られて、とても幸せでした。