花粉や黄砂やPM2.5やらがまん延する中、春の長雨でえらくクルマが汚い時期がある。
まだ雨がじゃんじゃんと降ってくれればいいものの、ぱらぱらっとしたにわか雨や通り雨が多く、洗車をしても一週間ももたずに汚れてしまう・・・。
青いボディに白地の点々が、まるでジンベイザメさんのよう・・・。
そんな折り、BRZつながりのマイミクさんが、WAKO’Sのバリアスコートを使っていて、なかなかいいよ!ということだったので、試してみることに。
それまでは、普通にカーシャンプー(Sonaxグロスシャンプー)で洗車の後、シュワラスターの固形ワックスで仕上げていたので、洗車後のワックスをシュワラスターの固形ワックスからスプレー式のバリアスコートに替えてみた。
バリアスコート施工の手間は?仕上がりは?
まず、これまでの労力と比べると、バリアスコートはめちゃくちゃ楽っ!!
固形ワックスよりも全然のびがいいので、専用クロスにスプレーして、軽くボディに塗り伸ばすだけ。拭き上げ不要。洗車時間を40分は短縮できる。
バリアスコートを施工したボディは、しっとりとマットな仕上がりになる。かといってもともとのボディカラーの輝きを抑えてしまうわけではなく、ちゃんと艶々できれいになるので、施工の楽さと仕上がり具合はかなり気に入った。
また、固形ワックスはいくら気をつけていても、ゴムや樹脂にかかってしまうことがあり、どうしても白く浮いて嫌だったのだけど、バリアスコートは樹脂部への使用もOKで、実際に樹脂部分に塗っても白浮きすることなく、黒々とした艶も出る。これが固形ワックスとの一番の違いで、バリアスコートに替えてみて一番よかった点だ。
バリアスコート施工時の注意
施工時の注意事項として、ムラになりやすいというのがあったので、最初はかなり警戒しながら塗りこんでみたが、ボディに直接スプレーするのではなく、専用クロスに吹き付けて塗りこんだのがよかったのか、心配したムラは出ず。
ただし、少量のスプレーで仕上げていたのと、伸びがいいので、施工中、どこまで塗っているのかがすぐにわからなくなってしまうのがちょっと困ったかも。固形ワックスなら塗ったところとそうでないところは一目瞭然だからね。
その後のボディの汚れ具合について
肝心の雨が降ったあとの汚れ方はどうか?という点は、シュワラスター施工時よりも汚れにくくなっているのでは?
バリアスコートも親水タイプではなく撥水タイプなので、雨が降ればボディに水玉ができるのだが、それが冒頭の写真のように、ジンベイザメの斑点のようになることがない。
同じように水玉ができるのに、そのままボディに汚れを残してしまうのと、そうでないのが何故なのかはわからず不思議だが、クルマがきれいだと毎日気分よく過ごせるので、まあ、バリアスコート使用は正解だったかなと。
バリアスコートのデメリット?!
しかし1点、困ったことも。
バリアスコートを使い始めてから、なんだかフロントガラスに油膜ができるのが早くなったような気が・・・。
この梅雨時にフロントガラスの油膜は本当に不快!!
うちの駐車場は隣の家の台所、換気扇に面しているので、どうしても油膜はできやすい。なので洗車をするたび毎回キイロビンでしっかりとフロントガラスの油膜取りをしている。
なのに、バリアスコートを使ってから、数日とたたないうちにすぐフロントガラスに油膜ができるようになってしまった。多分、バリアスコートの成分が雨で流れ出て油膜となるのではないかと・・・。
フロントガラスに油膜が出来た状態で夜の雨での走行は本当につらい。これはどうしたものか。
バリアスコートをフロントガラスに塗布していいか?
同様の症状で困っている例はないか、「バリアスコート フロントガラス」で検索してみると、なんと!逆にフロントガラスにもバリアスコートを施工してしまうという裏技的な事例を紹介しているサイトがあった。
いやいやいやいや、注意事項にもしっかり「フロントウィンドウガラスにはザラつき等の視界不良の原因になることがあるので使用しないでください」とあるので、結論からすると、バリアスコートをフロントガラスに使うのはNGだろ。
しかし、裏ワザ的にフロントガラスの撥水剤としてもバリアスコートを使っている人やショップもあるようで。
バリアスコートは洗浄効果もあるため、下準備の油膜取り作業もなく、フロントガラスにバリアスコートをシューっとスプレーして拭きあげるだけで、フロントガラスの撥水コーティングもできるのだとか・・・。
なるほど、スプレーが飛んでしまったり、水で浮いた成分がじわりと流れたりで、中途半端にバリアスコートの成分がフロントガラスにつくと、それは油膜となってガラスをとても見難くするけれど、しっかりと塗布してしまえばガラスも撥水できるということか。
しかしこれはあくまでも裏ワザ。メーカーとしてもおすすめしていない使用法なので、お試しする方は自己責任でどうぞ。ちなみにわたしはやってません。怖くてできません。夜の雨での視界不良ほど不快でつらくて危ないことはないですからね。
バリアスコート使用時のフロントガラスの油膜対策
さて、それではバリアスコート使用時にフロントガラスに油膜ができやすいことの対策だが、それはきちんと、ガラコなりなんなりのガラス撥水剤を使用することであった・・・。
ガラコはむかし使っていたのだが、ガラコが落ちかけたときのあの見難さが嫌で、いつの間にかガラス撥水剤は一切使用しなくなっていた。
油膜さえきちんと取ってあげれば、撥水剤などは使わない方が見難くなりにくいのではないかと思って。
で、今回バリアスコートを使って、その成分が雨などでフロントガラスに流れ出ることで、油膜取りをしても短期間ですぐ油膜がつきやすくなるという困った事態となり、これは流れ出た成分もちゃんとはじくよう、また撥水コーティングをしようと。
ひさびさのガラス撥水コーティング剤選び、ちょっと奮発してクルーズジャパンの【ハイブリッドナノガラス】スーパービュークリアを購入。ついでに同ブランドの油膜取り剤ガラスリフレッシャーもセットで。
さすがにお高いだけあって効果は高く、ガラスリフレッシャーで油膜や水垢は気持ちいいほど完璧に落とせ、スーパービュークリアでしっかりと撥水コーティングもでき、バリアスコート施工のあとでも全然油膜がつくことがなくなった。
なおかつ、昔使っていたガラコよりもコーティングの持ちがよく、フロントガラスのクリアな視界が長期間続いてくれ、すごい快適・・・。
油膜取りのみでは、バリアスコートの成分で油膜がつきやすかったのが、しっかりと撥水コーティングをすることで、流れ出たバリアスコートの成分も雨とともにはじかれて、フロントガラスへの油膜の付着が防げるようになったのであろう。
こんな高額な油膜取り&ガラス撥水コーティング剤を購入してしまったが、普通にキイロビン+ガラコでも、油膜取り作業の後、しっかりガラス撥水コーティングさえすれば、バリアスコートによる油膜が付きやすくなるといった不満は解消されるのではないかと。
でも、このハイブリッドナノガラスの油膜取りとガラス撥水コーティングは、本当に気持ちよく油膜が落ちるし、コーティング後の効果持続期間も長いので、十分満足はしてますよっと。
まとめとしては、もしバリアスコートを使ってフロントガラスに油膜が付きやすくなったという方がいたら、洗車時にフロントガラスの油膜取りをしっかり行ったうえで、ガラス撥水コーティング剤も施行すれば、その不満は解消できるよと。
コメント