SUPER GT 2022 rd.4 富士450kmレース観戦

2022年 SUPER GT 第4戦、夏の富士決戦を8月5日(金)から8月7日(日)にかけて場内キャンプ泊で観戦に行ってきた。

このレース、現地観戦ではベストレースと言える。この日現地で、目の前で山内英輝の走りが観れたこと、応援できた体験は一生の宝になる。そんなレースであった。

今回も前乗り

今回の SUPER GT も東ゲートオープンは予選日前日8月5日(金)の19時を予定。

夫婦2人で申し込んだジムカーナ指定駐車場の抽選は見事にハズレ。頼んでおいた友達が当たり!よかったー。助かったー。ありがとー。にしても5月より入場者数の少ない8月のGTで、指定駐車場抽選当選確率は3分の1か。きびしい・・・。

で、指定駐車場券はあるし、5月よりキャンプ組も少ないだろうけれど、SFの時、クルマのすぐ後ろでキャンプしたのがすごい楽だったので、今回もその場所を取るべく前乗りした。

5月の時よりはのんびり目に、8月5日14時ごろ家を出る。するといきなり圏央道が事故通行止めで、下道も激混み。平日の昼間の出発だしと高をくくって交通情報をまったくチェックしなかった自分が腹立たしい。それでもなんとか17時ちょい過ぎにFSW待機駐車場P22に到着。

あー、ガラガラでした。1列目でした(笑)。

やっぱり5月に比べると8月はこんなもんだよね。これはゲートオープンは定刻通りの19時だろうな。BRZの中で2時間待機か。と思ったら、ゲートオープン18時に早めてくれた。ありがとうFSWさん!おかげで今回も日没前にキャンプ設営できるよ!

オートキャンプなキャンプ設営

入場したときの天候は、カッパ着るほどではないが、しっとり濡れる霧雨が続いていた。そんな中でのキャンプ設営だったが、今回もクルマのすぐ後ろが取れたのでよかった。なんとかインナーテントを濡らさず設置もできたし。

ジムカーナの埋まり様や、駐車場周辺のキャンパーの数がやはり5月とは全然違う。雨予報も相まってか、結局ガラガラだった。オートキャンプ場よろしくクルマのすぐ近くに設営できるのはやっぱ楽だなー。

それでも、ウチ2人なのにスペース取っちゃってて申し訳なさある。270cmx270cmで前室ありのドームテントと、長さ420cmのヘキサタープ。それを前室の庇を跳ね上げたテントと、タープの距離はできる限りキチキチにしても、ヘキサのガイロープまで合わせるとかなり長い形で場所とっちゃう。富士に雨はつきものだから、タープなしで挑むのは無謀だし。やっぱ2ルームテントを考えてみようかな。

5月と一緒で前泊の晩酌はコンビニ飯で。5月は寒すぎてご飯かたくて悲しみが深かったが、今宵は暑くもなく寒くもなく良い気候。

恒例となった夜のサーキット散歩。なんか楽しいのよ、この時間。

夏はお湯出なかったけど、グラスタの多目的トイレで歯磨きも済ませて、テント帰って就寝。

直前まで続いた猛暑がちょうど落ち着いて、数日前と比べればテント泊もだいぶ楽な気温となったけど、やっぱり寝付くときはテントをメッシュにしても少し蒸し暑い感じだった。次は扇風機用意しよう。

ただそれも、夜中にはすんっと気温が下がってメッシュでは寒かった。メッシュ閉めて寝袋を掛布団かわりにしてちょうどよいくらい。富士の気候は相変わらず難しいね。全方向装備が必要だ。

予選日

8月6日。予選日朝だが、まだしっとりと霧雨が続いている。霧も濃くなって、こりゃまずいと思ったら、案の定8時からのF4予選はディレイ。

2017年にも霧でなーんも走らんかった時があった。その時はもう朝から飲むしかないとビールあけたけど、今回は一応コーヒーで(笑)。

その後ぷらぷらとグラスタ向かうと、F4予選はキャンセルとなっていた。その代わり霧は晴れてきたので、9時からのGT公式練習は予定どおり開始となった。

スバルブースでTシャツを1枚購入。今回はニュルのやつ。最近、速乾性ジャージみたいな生地のウェアが流行っているが、肌につく感触がどうも苦手で。近頃は綿のばかり買ってる。まあ決勝日はスバリスト正装のチームユニ着ますけど(笑)。

そしてグルメ。今回の富士は飲食がとても充実していた。S耐やWECの飲食と比べるとGTはマンネリだし、コレ食べたーい!と思うものがいつもなかったので、この充実ぶりは嬉しい。夢の国のアレもあったよ。子供のころから大好物だった。10何年ぶりかに食べたけど、やっぱウメーッ!!

グラスタでビール飲み、イベント広場でワインの試飲もして。やっぱりサーキットで飲むの最高ぢゃん。

この楽しみのために、毎回どんなに悪天候だろうと、BRZの積載量に苦労しようと、大変な準備をしてサーキットキャンプするわけですよ。

念のため言っときますが、決勝日、すなわちクルマ運転して帰る日は、アルコール一滴も摂りませんよ。だからサーキット飲みは予選日だけの楽しみ。

予選結果は、61号車は悔しい2番手。山ちゃんめちゃくちゃ悔しがってたーーー。

でも、翌決勝日のGT300ポールポジション花道入場の時には、横を抜けてく65ガモちゃんにしっかり拍手してたからね。こういうところが、山内英輝を愛すべき理由なのだよ。

と、もうひとつ。今回スバルは富士でなじみの2番ピット。ファンシートもその前だったから、メインポストの様子がよく見えた。そこで、トラブルと言うよりはペース調整で、ストレートをスロー気味に走っているクルマがいた時、慌てて白旗を振っていたのが見てとれた。やはり5月の事故で神経質になっているのかな。

練習走行や決勝中も、トラブル起こしたクルマはすぐにハザードたいてたし、もう2度と5月のような事故は起こしてはいけないと、関係者全員が意識しているんだろうなと、観ていても伝わった。

BBQ

1週間前の鉄腕ダッシュで長茄子焼いて食べていたのが美味しそうで、今回は野菜多めにしてみた。さすがに長茄子はうちのグリルで焼くのは大変そうだったので普通の茄子だけど、トロットロで美味しかったー。その他肉厚めのシイタケ、甘唐辛子、玉ねぎ、キャベツ。

もうね、お肉があんまり食べられないお年頃になったのですよ。特に牛肉、贅沢な牛肉が全然ムリ。それに比べるとお野菜はホントやさしい。9月のWECでは野菜メインのBBQにしよう。野菜と鶏肉とホルモンでいいかな。

夜のサーキット散歩

今宵も出発。夜のサーキット散歩。グランドスタンドはいつも夜間締め切りになっているのだが、この日はいくつか開いているゲートと係員さんがいたので尋ねてみると、普通にパスチェックで入れた。

グラスタ裏のお散歩だけでも楽しいのに、スタンド入れるなんてもっと楽しー。この日はKONDOさんがなにやら居残り作業中。シャッター閉まっててどのチームかはわからなかったけど、他にも作業してるような音がする。グラスタ涼しいし、いっそここで寝たい。むしろ寝てる人本当にいるし。

まあ、ちゃんとテント帰って寝ましたが。この日は前日よりも更に過ごしやすく、メッシュも閉じたまま快眠でしたわ。

FSWの気候

今年の猛暑はヤバい。夏大好きだけど、猛暑、酷暑、熱帯夜、亜熱帯夜?の中で、屋外で2泊3日のキャンプはヤバい。と、今回は暑さ対策に全フリした。ら、肩透かしのように過ごしやすい気候となった。

しかし雨はあったので、やはり富士では雨装備は欠かせない。そして朝方やグラスタは少し肌寒い時もあるので、防寒とまではいかないまでも、1枚羽織るものや、寝袋または肌掛けタオルケットのようなものも必要だ。相変わらず一筋縄ではいかないサーキットだわ。

そこで、今回はあまり活躍の場がなかったが、準備した暑さ対策を紹介しよう。と思ったが、長くなりそうなので、そちらは別の記事にした。気になる方はご参照あれ。 ⇒ 真夏のGT富士サーキット場内キャンプの暑さ対策

決勝日

今年のFSW場内キャンプは雨にたたられることが多い。SFの時には設営こそ雨天を免れたものの、その後ずっと雨、大雨。決勝日の朝にも雨が残ってしまったので、幕が乾くのを待って昼に撤収したり。

この週末もしっとり霧雨の中での設営だったし、予選日夜には雨となった。その雨も朝まで降り続いたので、またもや撤収は昼か夕方にしなきゃかな。とうんざりしてたら、7時にはぱかっと晴れ、急速に幕も乾いたので、普通に午前中撤収ができた。

ということで、なんの憂いもなく、さあ決勝。さあ、さあ決勝。

と思ったらレーススタート直前に大粒の雨!?!?

はーっ?!どーする?!どーなる?!各チーム、タイヤは?!?!

と気をもんだら通り雨だったようで、雨は間もなくやみ、路面もスタートまでにはほぼドライになりそうだ。ある意味、自然が舞台のモータースポーツ。様々な天候、気候の中でレースが繰り広げられるが、まったく同じ条件が繰り返されることは一度としてない。

決勝レースは久々のパレードラップから。静岡県警ご苦労様です。でも白バイのサイレンはいつ聞いても嫌な音ね。

450kmロングレース。2回の給油義務あり。タイヤ交換義務はなし。1人のドライバーが3分の2を超えて走ってはいけないルールはいつもの通り。

61号車スバルBRZは、山内-井口-山内とつなぐ作戦。チームによってはドライバー交代は1回で、半々または、ダブルスティント-1スティントのマックスーミニマム、その逆のミニマム-マックスのところも。

SCはあるのか?持ち込んだタイヤは今日の路面コンディションにあっているのか?各チームの戦略はいかに。

オーウェンのグリッド紹介も聞いた。パレードラップのサイレンも聞いた。ホームストレートを行くGT500が一気に咆哮をあげる。気持ちは最高潮の高ぶりとともにレーススタート!!

追ってGT300もレーススタート!!まずは山ちゃん。どうせ目の前のLEONをバリバリ狙っていくんでしょ!?案の定、第1コーナーでLEONガモちゃんにしかける。が、仕留めきれず。しかしその後、BRZはイマイチ元気なく。4号車ミクさんにも、10号車タナックスにも、先を行かれる展開。

うーん。BRZ、これはタイヤの問題?燃費走行中?パワーが得られず?

いくつかのGT300のチームは戦略的に早めのピットインを選択。さて、これが450km後の順位にどう現れるのか。

と、その時GT300トップのLEONがトラブル。バーストだ。夏の富士はこれが怖い。(実際はバーストではなくハブトラブルだった。)

そして、その後トップにたった10号車もピットインし、リスタートでエンジン再始動できずに脱落。

こ、これは、今日は富士にマモノがいるな。GT300のトップを大好物にしているマモノが・・・。

そんな中トップにたったのが、4号車ミクさん。最近ようやく復調してきたミクさん。応援したい。ただ、ミクさんとこのAMGも夏の富士では、バースト癖を持ってる車両のひとつ。大丈夫か?爆弾抱えているようなものだから、周回を重ねるごとにハラハラも増大してく。GSRは、タイヤ無交換や片側2輪交換のみという、トリッキーな作戦をとったりするチームでもあるが、今回はさすがにきっちり4本交換。そう、確実にいきましょう。

しかし悪夢は再び訪れた。84ラップ目、無情にも片岡龍也の駆るミク号の左フロントがバースト。

うぎゃーーーっ!!マモノーーーーーっ!!!!!

その時わたしはスープラコーナーに到着した頃で、その一報がショック過ぎて泣きそうだった。とてもとてもガッカリと気落ちしてしまった。

本当にがっかりしながら最終コーナーに移動したとき、もの凄い勢いで追い上げてくる青い弾丸BRZが。

ミクさんに代わってトップに立った11号車ゲイナーをガンガン追い立てる。

え?ところで、なんでそこにゲイナー?(笑)

BRZとゲイナーはもう因縁の対決。ゲイナーがメルセデスSLS、AMGだった時代からずっとやりあってきた。今までツイッターで何度嘆いてきたことか。

その因縁の争いが再び。ただ、これまではリードを持っているBRZに、ゲイナーが後ろから迫ってくる展開が多かったのだが、今回はBRZがゲイナーを追い立てる。

4号車脱落時点で約2秒あったギャップは、あっという間になくなり、88ラップ目に山ちゃんお得意の最終コーナーで11をオーバーテイク!!BRZがトップ!!

しかしすかさずホームストレートで余裕で抜き返される。そのシーンには思わず大笑い。

残念とか、悔しいとか、つらいなんて感想は一切湧いてこなかった。そんなの今まで何度だって観てきた。BRZのお約束じゃあないか。

今日はイケる!絶対イケる気がする。そんな自信と余裕。去年のチャンピオンがかかった最終戦現地観戦で、かなり肝っ玉が鍛えられたようだ(笑)

そこから毎周のように目の前の最終コーナーでオーバーテイクバトルを魅せてくれる山内英輝。

こちらももうずっと全力で旗振って、飛び跳ねて応援してた。

隣で旦那さんが撮影してた写真にフレームインしてしまう、わたしの振る旗(笑)。

それよりも今日は、300のトップが大好物のマモノが、このあとトップにたつであろうBRZを喰いに来ないかのほうが、よっぽど心配だ。もうトップにたった後の心配をしてしまう、観ていてそのくらい余裕と自信があった。そう思わせてしまうオーラが、今回GT100戦目となる山ちゃんの駆るBRZからは出ていた。

最終コーナーでBRZが11ゲイナーをオーバーテイク。その後ストレートで抜き返される。そんなバトルを6周ほど続けた後、今度は山ちゃん、GRスープラコーナーでインをついてオーバーテイク。

93ラップ目、サイドバイサイドがありながらも、そのまま1周トップを守り切った。その後ゲイナーはタイヤを使い切ったか、BRZとのギャップは開くばかり。あとは残り5周、無事にチェッカーを受けるのみ。

だが、今日は魔物がいる。その後の周回はもうただ祈るばかり。

そしてBRZは無事に、トラブルが起こることもなく、魔物に喰われることもなく、トップでチェッカー。優勝を決めた。

現地観戦でBRZの優勝を観るのは2度目だったが、前はいつもの逃げ切りパターンだったので、こんなにアグレッシブで速さと強さとオーバーテイクショーを魅せてもらっての優勝は初めてで、これは本当に一生モノの経験だ。いいレースをありがとう。おめでとう山ちゃん、おめでとうBRZ、おめでとうスバルチーム。

天成園でひとっ風呂浴びて帰宅

帰りはまた北ゲート。今回はするっするで、これは場内道路使うよりも早かったなという印象。

もちろん体拭きなどでケアはしてるけど、真夏の風呂なし2泊3日キャンプはきびしい。決勝日は朝からずっと風呂はいりたーい風呂はいりたーいと唱えていた。ってことで、夫婦とも翌日も休みだったので、そのまま天成園でひとっ風呂浴びて帰ろうと箱根越え。

箱根路は渋滞もなく、19時過ぎには天成園到着。2時間ほどのんびり浸かった。タダスケが言ってたサウナのあとの外気浴もしっかりやってみた。これは気持ちいい。夏の夜だとちょうど良い感じ。冬場は寒そうだけど、今シーズン試してみようか。

帰りは渋滞もすっかり解消した小田厚で。

富士の場内キャンプ観戦やったときは、とりあえず風呂行って、渋滞解消した頃にさくっと帰るのいいかもね。今度は天成園よりも近い富士八景の湯に行ってみようかな。そこで風呂って東名のって帰るの試してみよう。

とにかく今日は良い一日だった。

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