5周年を迎えたスーパー耐久富士24時間レースに今年も行ってきた。ちなみに皆勤賞である。
キャンプファイヤーでマイムマイム踊った1年目(2018)、深夜のパドック散歩が楽しかった2年目(2019)、大雨の思い出しかない3年目(2020)、カラスに肉盗られた4年目(2021)。
2018年 スーパー耐久シリーズ 富士SUPER TEC 24時間レース
2019年 スーパー耐久24時間富士スピードウェイ2019
2020年 スーパー耐久24時間富士スピードウェイ2020
2021年 スーパー耐久24時間富士スピードウェイ2021
今年はどんな観戦になるのか。まず、今月から旦那さんの仕事が土日休みに変わり、初めてS耐24hをまともに一緒に観戦できるのが嬉しい。
2020年には一度、仕事終わりに大雨の中FSWに駆けつけ、大雨赤旗中断でせっかく来たのに全然クルマ走ってなく、ようやく走り始めたのに眠気に耐え切れず雨の中歩いてテントに戻って寝て、早朝おきて13コーナーで少しだけ走行を見たら、そのまま富士から会社に出勤という、強行観戦に来た旦那さんと少しだけ一緒のことはあったけど(笑)。
グラスタの住人になった
2020年の大雨では、いつも一緒に観戦している友達のテントが浸水する被害にあった。簡易テントでまた雨に降られたら大変と、友達は2021年はグラスタのグリーンゾーンにテント設置した。
それがとても楽そうだったので、今年はみんなでグラスタの住人になることに。
写真に写ってるうちのキャンプギアを紹介するよ。
簡易テント1 → コールマン スクリーンIGシェード+
簡易テント2 → コールマン ポップアップテント クイックアップIGシェード
これ、大正解。
なるべくずっとレースは観ていたいけど、やっぱり眠気は襲ってくる。そんなときはさくっとテント行って仮眠。1,2時間ほど寝たらまた観戦。これが体にとっても優しかった。
しかも屋台が近いから、BBQはしないと決めた。BBQはタープにテーブルにチェア、グリルに炭、炭ツボ、食材いろいろと、荷物と準備が大変たいへん。
それが今年は、用意するのは簡易テントと寝袋など仮眠ツールのみ。非常に手軽で楽であった。
ちなみに今年はゲートオープン5時。毎年もっとゲートオープン早くなればいいのにと言ってたので、これはありがたい。3時起きで出発して、ゲートオープン10分前にFSW到着。東ゲートのP22待機駐車場にまわされる。いやいや、なかなか並んでるな。
ゲートオープンから1時間ほどしてようやく入場。なんとかグラスタに場所取れてよかった。6時半には我が家と友達の分の別宅も設営完了。
グラスタと第1コーナーの間の芝生エリアもテントからコースが観られるから大人気。こっちは競争率高くてヤバかったな。
寝たし飲んだし喰ったし
グラスタのテント設置場所確保もあったので、3:00am起きで出発したのだが、前日の夜になってようやく荷物の準備を始めた旦那さん、失せ物が発覚して、どこだどこだと探し回り、結局出て来ないまま睡眠時間だけが削られ。
だーかーらー、数日前から自分の荷物の準備はしておいてよーって言ってたでしょーがーーー。結局この日の睡眠時間、2時間半ですよ。24時間レース観戦の前日の睡眠時間が2時間半てどゆこと?まったくもってありえないんですけどーーーっ!!
ってことで寝不足チョー不機嫌だったので、朝ご飯食べて7時半にはとりあえず寝た。もー、初めて一緒に24時間レース観られて嬉しーって気分でいたかったのにー。もー。
9:00~9:20のロードスターカップの最中はぐっすりでしたわ。しかし流石に9:30~のS耐ウォームアップで走り始めたGT3、GT4車両たちの爆音には目が覚めました。2時間は寝られたな。
で、起きたら喰う、飲む!(笑)
まずはジンギスカン丼のお肉だけ仕様とビール。
今回BBQはやらなかったけど、ビールとチューハイはソフトクーラーで持ってった。飲みたいときにすぐ手元にあるって最高だ!!
スタートまでまだまだ時間があるので場内散策。
チルアウトベースのピザ屋さんで、バジルのかわりに青シソを使ったマルゲリータとヒューガルデンホワイト。
S耐24hで出るピザ屋さん美味しいのよー。お話しすると、やっぱり毎年同じお店が出店されてるみたい。土曜日はチルアウトベースで、日曜日はグラスタ裏で営業しているようなので、未体験の方は来年ぜひっ。
チルアウトベースからbZ4Xタクシーに乗ってグラスタに戻り、物販ブースなどもうろうろして。
スタートとともにまた1杯(笑)
あれ?おっかしーなー。去年心に誓ったはずなんよね。来年こそはお酒はほどほどにして、ストイックに24時間レースを観ようって。まあでも、今年は旦那さん一緒だから仕方ないかー(ノ´∀`*)
スタートから1時間半ほどで酔いもまわってきたので、また仮眠。
S耐24hのとき毎年言ってる気がするが、爆音の中でも普通に寝れますよ。むしろ心地よいですからね。
今回は特に反響がすごい富士のグラスタで寝たわけだけど、爆音が全然邪魔じゃない。妨げにならない。気持ちよーく、すーっと眠りにつけます。
今回ちょっと不思議だったのは、目を覚ました時。音が、あれだけの爆音がまったく聞こえないのよ。
意識が戻ったとき、ここどこだっけ?テント?ああ、S耐か、あれ?音聞こえないな。赤旗か?なんてうつらうつらしながら、だんだん覚醒が進むにつれて音も蘇ってくる感覚だった。睡眠ってすごいね。自家麻酔だね。
その後花火とか見に行ってからのー、がっつりスタミナカレー。
その後夜間も歩きまわって、また寝て起きてからのー、朝ご飯。スタミナカレーと朝ご飯は、24時間営業してくれたママズキッチン。大変お世話になりましたー。
その後のお昼はジンギスカン丼。ダメ押しにゴール直前のアイスクリーム!
ジンギスカンが美味しかったから、アイスも北海道屋台の買ったのだけど、もうほぼ溶けてて、これはちょっと失敗。
いや食べた。飲んだ。24時間レースはおなか減るのよ。BBQやらなかった分しっかりFSWにお金落とせたし、こんなにサーキット屋台メシ食べたのも初めてだったわ。
花火撮影
2度目の仮眠の後、ちょうどよいタイミングだったので、ルーフトップパスでピットビルAの屋上へ。
花火撮影に向けて場所取りとカメラの設定調整。
去年も同じ場所から撮ったのだが、今年は花火が西ゲート寄りにあがるとな?どんな感じだろう?あがってみないとわからんな。
で、あがってみたら、あんま変わらなかった。まあ、去年は天気悪くて花火がほとんど雲の中だったから、今年はきれいに撮れてよかった。
去年と今年の花火写真を並べてみた。今年→去年の順。
今年、カメラの設定でわかって嬉しかったことが一つ。
ふわ~っと開いた花火や、コースを走る車の光の軌跡を撮るには、シャッターを5~10秒ほど開きっぱなしにする長時間露光という撮影技法を使う。S耐24hの後には、この技法で撮られた写真がSNSなどにたくさんアップされる。
で、他の人が撮った写真を見ると、街灯の光がトゲトゲしたシャープな形になっているのだが、自分が撮ったものはなんだか薄ぼやけ。上の2枚の写真を見比べてもらえばすぐわかる。
ほぼ同じ場所から同じカメラを使って撮った写真なのだが、写りこんだコースの街灯のシャープさがまったく違う。
設定はと言うと・・・。
大きな違いは絞り値だったのだ。去年まではシャッタースピードだけマニュアルで設定できるモードで撮っていたのだが、今年はシャッタースピード+F値(絞り)の両方をマニュアルで設定できるモードにして、しっかりと絞りを絞って撮ったら、ちゃんと街灯がトゲトゲになった。
専門書や指南サイトなどを見て勉強したわけではなく、ピントもぼやけるから、とりあえず絞りも絞ってみるかーと、なんとなーくした設定が当たりだったというだけなので、これが正解かどうかはわからない。
ただ、同じように夜景の明かりが薄ぼやけで撮れてしまうと悩んでる方がいたら、これも1つの方法かも?ということでシェア。
もう少し花火と、長時間露光による光の軌跡の写真を紹介。
夜間走行を堪能
24時間レースの醍醐味はやっぱり夜間走行。建設中の富士スピードウェイホテルが客室の明かりで24hを飾る粋な演出も。
今回初めて注目したのが、各車両のヘッドライトの指向性。ダントツの変態っぷりを見せてくれたのが、2号車KTMで、3本の光線出してた。
62号車HELMのGT-Rも末広がりでスプリットに黄色い光線出してて、なかなかの変態っぽさ。
前方をまんべんなく明るく照らすのはノーマル市販車に一番近いライトかな。
その他にも真ん中一本とか、スプリットだけど真っすぐ平行に光線が伸びてたりとか。ヘッドライトの指向性が千差万別で興味深かった。
ホームストレートの比較的明るい場所でも夜間の写真撮影はやっぱり難しいね。前にブレーキローターが赤く焼けるの撮りたくて頑張ったこともあったけど、今回はそこまでの気力体力がもたなかった。
100rあけ、アドバンコーナー進入ポイントでもローター焼けるとの情報を得たので、来年はそこ狙いに行ってみよう。
リペアエリア
24時間レースのもう一つの醍醐味が~って醍醐味だらけ!そりゃ24時間ぶっ通しでレースやってりゃ醍醐味も山ほどできますわ。
ってことで、たくさんある醍醐味の一つが、リペアエリア。
リペアエリアとはBパドックの一角に設けられた修理作業スペースのこと。
コース上でクラッシュやトラブルが発生した時、ボロボロでも、満身創痍でも虫の息でも、なんとか自走してピットに戻れれば、しっかり装備の整ったピット内で修復作業ができる。
しかし自走で戻れずにコースやコース脇に停車してしまい、車載や牽引となってしまうと、この青空ピットのリペアエリアへと運ばれてしまう。
レース中にピットロードやモーターホームひしめくパドックから、車載車や牽引でピットに戻すことはできないけど、なんとか修復して24時間後のチェッカーを目指してもらおうという、このリペアエリアの設定はとても良いと思う。
昨年は52号車埼玉トヨペットGBクラウンRSが、ここリペアエリアで2度のエンジン載せ替え作業をした。大きな作業、時間のかかる修復などは、周りで見守る観客たちは共感し応援し、ドラマを見る。エンジンがかかった時などは歓声と拍手がおこる。
リペアエリアはパドックパス(2018~2019/コロナ禍以降2021~2022はルーフトップパス)を買わないと入れないエリアではあるが、S耐24時間レース観戦のおすすめポイントでもあるので、こちらも未体験の方はぜひ。
パスあるとレース後の車検および車両保管プールにも行けて、24時間走り抜いた車両たちを間近で労うこともできるよ。
CNF(カーボンニュートラル燃料)について
カーボンニュートラルがこれからの自動車業界の大きなテーマとなった現代、昨年は水素エンジンカローラのデビューで、モータースポーツ誌以外の一般メディアの取材や露出も目立っていた。
今年は水素エンジンカローラはそのまま(給水素時間の短縮や様々な改良・カイゼンは進められている)だけど、トヨタ自動車の豊田章男社長にのせられて、まずはマツダがバイオディーゼルを掲げての参戦を発表。
トヨタは水素エンジンカローラとは別に、e-Fuelを使用したGR86での参戦も決定。ってことでお付き合いせざるを得ないスバルも同じくe-FuelのBRZで参戦。
そして直前というか当日になって突如、日産も2台参戦するZのうち1台はe-Fuelだよーと発表。
あれ?カーボンニュートラルを標榜してF1撤退したホンダさんは?
まあ、いいや。
そんなわけで、カーボンニュートラル=電気自動車だけじゃないよ、という手探りの挑戦が目の前で観られるのもS耐24hのアツイところだ。
そうそう、こんなカタイこと書こうと思ったんじゃなくって、CNFの排ガスって独特のにおいする?ちょっと気になったんだーという話。
レース中にもつぶやいたのだけど、グラスタ等で観てたときには気にならなかったのだけど、高低差か風向きか、スープラコーナーから最終コーナー付近で観てたとき、めちゃくちゃにおいが気になった。
と思ったら小林崇志も言ってた。
今度機会があったら間近でCNF車両のエンジン始動を見てみたい(かいでみたい)もんだわ。
ゴール
いよいよフィニッシュ。これまで24hのチェッカーはやっぱりグラスタで観るのが良いっしょ?と思っていたのだが、ピットレーンを逆走してくる車両、特に優勝車両などにドライバーが箱乗りして走って来るシーンが、グラスタからだといまいち観難いので、今回は初めてピットビル側で迎えた。
総合優勝62号車HELMおめでとう!
クラス優勝2号車KTMは箱乗りしやすそうでいいね!
昨年リペアエリアで2度のエンジン載せ替えをした52号車、今年はエンジン無交換作戦(?!)が成功してクラス優勝。服部さんフェンスのぼりすぎっ!わっかいなー。
スバルオールスターズで挑んだCNF BRZの初めての24時間レースは、色々とトラブルも出て、最後は生えてた羽がなくなっちゃってたりもしたけれど、完走おめでとう!!
2022年の周回数は760LAPでした。
今年のS耐24hも楽しかった!!また来年!!!
おまけの渋滞情報
表彰式見て、17時過ぎにFSWを後にする。(15時レース終了、17時表彰式終了って、無駄に時間かかり過ぎよね・・・。)
場内渋滞皆無!東名のるまでもスムーズ!東名に事故渋滞情報あり!!
途中で東名に見切りをつけ一般道に。かなりスムーズに帰宅できました。
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