スーパー耐久Rd.4富士9時間は観戦客も超耐久

毎度の富士スピードウェイにスーパー耐久Rd.4を観戦しに行って来た。

昨年のスーパー耐久FSWは8時間。雨もありまあまあ観ているほうも我慢大会でしたが、今年はなにを思ったのか9時間なんてスケジュールを組みやがりましたよ!(いいぞ!もっとやれ!w)

9時間はもう、ずっとレース観戦なんてやってられる長さじゃありませんわね。集中して観られるのなんて、せいぜい6時間まででしょ。今年はハナから諦めモード。途中お昼寝などを取り入れるべく、タープや毛布など、デイキャンプ装備を携え行って来た。

朝はあいにくの雨。大変だったけど、なんとかそのままレースが観られる位置にベースキャンプを設営。カッパは持ってきてたんだけど長靴忘れて、靴がびっしょり。ぬかったわー!!

秘儀!コールマンXPヘキサタープのムササビ張り!!これは6角形のヘキサタープを5角形のムササビタープのように片側をペグダウンして張る、ソロキャンで落ち着いて過ごせるタープ張りテクニックである(?)。

レースは朝9時スタート!GTだったら朝のフリー走行始まる時間にもう決勝レースがスタートですよ。しかもチェッカーが9時間後の午後6時って、どんだけー?!これはもう無理しない。ゆるゆる観戦あるのみですよ。そんなスタンスの観客が多かったようで、13コーナー周辺はタープやテントを張る組が沢山。なにやらじゅーじゅーいい匂いまでしてくる(笑)。

わたしも雨がしとしとしているうちは、あちこち出歩かずベースキャンプからレースを眺めながら優雅に朝ごはんなどを。

雨が止んで地面も乾いて来た頃、いつものポイントで撮影。いやー、S耐はさすがに台数が多い!すべての車はおさめられなかったんじゃないかな?それでも応援しているチームの車はしっかり撮れた。

孝太さんの乗るARNのSLS、山内英輝選手のエンドレスGT-Rや、山下亮生選手のSLSなどを積極的に応援。しかしS耐はGTでもおなじみのドライバーがいっぱいで、どのチームも全部応援したくなってしまう。なかなか悩ましいのよ。

空もすっかり晴れて、秋の爽やかな暑さに。ドライバーは大変だ。パドックの各ピット裏では、夏のS耐名物、ビニールプールも出現していたようだ。熱中症対策で体温を素早く下げられるよう、交代を終えたドライバーが、水を張ったビニールプールにどっぷり浸かっているのだ。

しかしこれは知人の情報。この日わたしはパドックまで行く元気なし。スーパー耐久FSWラウンドでは、通常の観戦チケットだけでパドックに行ける。別売りのパドックパスなどを買う必要はない。とってもお得なので行かないともったいないのだが、この日は体力温存に努める。移動ももっぱらシャトルバス。なるべく歩かない。

そしてベースキャンプでお昼を食べたら、昼寝!!朝も早かったし、帰りもどうせ渋滞に巻き込まれるし。この日のテーマは「ゆるゆる観戦」だからいいのだ!

ふっふっふ。枕も毛布も持参である。昼寝する気満々。あー、レーシングカーの爆音に包まれてまどろむの至福すぎるー。

まわりもやはり、ガッツリとレースを観戦している人は少ない感じ。子供やワンコを連れた方が、ピクニックやデイキャンプを楽しむ感じで過ごされてます。

この日失敗したのはラジオを忘れてしまったこと。S耐はタイミングモニタもないし、コース上を絶えず爆音のクルマが走ってるから場内放送はまず聞こえないし。なので、いま実際にどのクルマとどのクルマが、かつかつのバトルをしているのかがわからない。ただ漫然と流れゆくクルマの群れを見送るだけでは、そりゃ飽きちゃうもので・・・。

FSWでは場内放送をFM電波でも流してくれているので、FM受信ができるラジオを持って行けば、レーシングカーの爆音に遮られることなく、ヘッドホンでクリアに実況が聞けるのだ。さすればレース状況が把握でき、注目のバトルポイントがわかるので、9時間レースを観てても飽きないはず!多分(笑)。

でも、のんびり過ごすことを目的にしてサーキットに来るのもいいと思う。1/fのゆらぎをもつレーシングカーのエンジン音は、最高のお昼寝催眠導眠剤ですから。

わたしがそんなだらけた観戦をしている中、大変だったのはレースの間中ずっとフラッグを振っていたマーシャルさんたち!カテゴリも出場台数も多いから、もうレース開始から終了までほとんどずーっとブルーフラッグ振りっぱなしだった。時々イエローやグリーン、ホワイトも。マーシャルさんたちも耐久戦でしたね。
 
ちなみに、このレース中、黄旗追い越しが多かったらしく、谷口信輝選手がブログで苦言を呈していましたが、実はまだ黄旗が振られていなかったにも関わらず、黄旗追い越しを取られた濡れ衣ペナもあったのではないかと・・・。

スーパーGT鈴鹿でZENT立川選手に黄旗追い越し疑惑がありましたが、あれは映像でしっかりポストを通過したタイミングと、黄旗が振られ始めたタイミングとを検証して問題なしと判断されたけど、S耐じゃ台数も多いし、いちいちそんな細かい検証してないよねどーせ。

ポスト見てたら、マーシャルさんが一度ホワイトフラッグを振りかざしてから、慌てて黄旗に持ち替えたの目撃したし。ブルーフラッグはいつでも振ってるような状態だから、そっから無線が入ってイエローフラッグに持ち替えるのだってタイムラグ出るし。実際にはオーバーテイク後に黄旗が振られ始めたのに、黄旗追い越し取られたというドライバーもいるんじゃないかなー。

まあ、スチュワードさんたちも耐久戦ですもんね・・・。

最後はお約束。グラスタへ移動してゴールを見届ける。レース終盤のENDLESS13号車と、GZAOO86号車のトップ争いの86対決が盛り上がった!ドライバーは元嶋佑弥選手と蒲生尚弥選手。2台はタイヤ交換/無交換でピット戦略が別れた。トップを走っていた86号車はタイヤ無交換。最終ピット終了後もそのままトップで復帰。一方13号車はタイヤ交換を行い、フレッシュなタイヤで86号車を猛追する。

ゴールまで10分を切ったとき、とうとう13号車が86号車を抜いてトップに!しかし86号車も抜き返して再びトップに!最終的には再度13号車が86号車を抜き返し、そのままクラストップチェッカー。ST-4クラスの優勝を飾る。このときのタイム差、0.791秒。9時間レースして、たった0.791秒の差で勝敗が決まる。最近の耐久レースの傾向がモロにここでも出ましたね。

チェッカーを受けたあと元嶋選手はホームストレートに車を止め、なにやら担架に乗せられ救急車で運ばれていった。どうやら熱中症だったよう。その中であの走り。体も辛くて意識も朦朧としていたであろう中で、クラス違いの車を避けながらバトルして、オーバーテイクして優勝って。どんだけかっこいいんだよ!?

写真はST-Xクラスのもの。山内英輝選手の乗るENDLESS3号車が、2位で表彰台にのぼったところ。S耐はクラスが多いし、9時間ともなるとドライバーも多いから、表彰式が賑やかだなぁ。これにて富士のスーパー耐久祭りしゅーりょー。これからまだ渋滞耐久帰宅レーシングがあるけどな!

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