【注意】FSW場内キャンプ駐車場問題

SUPER GTやWEC、S耐24時間等のレースウィークに、富士スピードウェイ場内でキャンプ泊をして、レース観戦を楽しんでいる話しは何度も紹介してきた。

だが、今その場内キャンプ泊に大きな危機が訪れている。

それは場内最大のキャンプエリアであった最終コーナー外側の芝生エリアに一番近く、キャパシティも大きかった一般駐車場、P15が喪失してしまったことだ。

これまでは予選日の朝8時くらいまでに到着すればP15に止められ、最終コーナー外側の芝生エリアも空いているので、気軽に富士スピードウェイ場内キャンプ観戦を楽しむことができたのに。

(ただ、SUPER GTとキャンプの人気が高まったおかげで、10年前に比べるとだいぶ窮屈にはなった。場内キャンプブームの前は、予選日は昼だろうが夕方だろうがP15は空いていて、かなりのんびり到着しても大丈夫だったのに、今では朝8時には入ってないとヤバイ状況。詳しくは → GT富士キャンプがえらいことなってんで!!)

それが、一般駐車場P15喪失となると、最終コーナー外側エリアでのキャンプは、かなり難しくなる。

最寄りの一般駐車場なんてないエリアなのだ。キャンプの荷物を運ぶことが不可能に近い、もしくはかなりチャレンジングである。

一般駐車場P7に止めたとして、シャトルバスを使って何往復もかけて荷物を運ぶ?大きなバギーに荷物を載せて、アップダウンある道を約1.5km引いて歩いてく?

西ゲート脇のスペースに車を一時停止(路駐)、キャンプ道具全部歩道におろして設営と、車をどっかの駐車場に移動するのと役割分担?

いずれにしてもこれまでとは比べ物にならないほどの労力が必要。それを推してまで最終コーナー外側を目指すか否か。

さて、では何故P15がなくなってしまったのか?

それはP15の敷地に、どでででんっとルーキーレーシング社屋が建ってしまったから。

わたしが気づいたのは2021年夏。オリンピックロードレースをテレビで観てたら、P15に重機が入ってるのが映ったのだ。

その時は何か建てるのかな?程度にしか思ってなかったが、徐々に情報が明らかに。

建設が進められていたのは、トヨタ自動車社長・豊田章男(ドライバーネーム:モリゾウ)のプライベートチーム、ROOKIE Racingのガレージであった。

それでも、P15の喪失は3分の1くらいかなと高を括っていた。なんなら立体駐車場を作って今までよりも駐車台数が増えたりして?なんて期待までして。

それが結局、建ったのは一介のレーシングチームのガレージなんて規模ではなく、法人化された株式会社ルーキーレーシングの第1期棟として、P15のド真ん中に、思っていたよりもずっと大きくて立派な社屋が建設されたのだ。

こうしてFSW場内キャンプ愛好家たち御用達の一般駐車場P15は失われた

現に2021年SUPER GT最終戦では、P15は一般駐車場ではなくなり、キャンブエリア利用者のための専用駐車場スペースおよび、わずか数十台の有料指定駐車場に変わっていた。

左が2019年5月の SUPER GT 開催時の場内案内図。右が2021年11月開催の SUPER GT 最終戦での場内案内図。

毎年多くの人が観戦に訪れるゴールデンウィークの SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ。恒例のキャンプ泊を楽しみにしている家族も多いと思うが、これまで通りP15に止めて~と思っている方は注意が必要だ。当日に行ってびっくりダメだったとなると、せっかく準備した大量のキャンプ道具を抱えて場内で路頭に迷うことになる。

神奈川は厚木に生まれ日産党に育ったわたしは、長い間アンチトヨタであった。

それが近年、豊田章男社長に変わり、どんどんトヨタの車作りが面白くなって、モータースポーツへの貢献度も半端なくて本当に感謝して、豊田社長およびモリゾウ選手のファンになっていたというのに。

モリゾウさんの功罪はでかい。功績もでかいが、P15をつぶした罪もでかい。

豊田章男社長には、写真に写る今まで最終コーナー外側の芝生エリアや、P15の端っこで場内キャンプを楽しんできたファンたち、子供たちも多かった、愛犬と一緒の方も多かった、この多くの人たちの楽しみを奪ってしまった事実は知ってもらいたい。

ただ、この先何年にもわたって最終コーナー付近でのキャンプが難しくなったままではないはずだと期待し、信じたい。

すぐ近くで建設が進んでいる第二東名・小山PAとのコラボ企画の噂もあるし、ホテル完成後には西ゲート付近に新たな駐車場が開かれる可能性だってあるのではないかと、信じて待っていたい。

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